リハスタ

   理学療法士による知っとくとためになる情報発信

リハビリ関連書籍の紹介。同じ悩みを持っているセラピストには特におすすめです。

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最近読んだリハビリ関連の書籍で、おもしろかった本を紹介します。


最近の臨床で「痛み」、特に慢性痛で難渋するケースがいたので、痛みに関する書籍


来年、学会発表の予定があるので、改めて発表・プレゼンの方法についての書籍


どちらも必読です!

ペイン・リハビリテーションを生きて

患者の主訴で「痛み」ってかなりの割合を占めますよね。そしてリハビリで関わる上で患者の満足度に一番つながるのも、「痛み」の消失だと感じています。


「痛み」って器質的な要因もあれば、心理社会的な要因もあったり、改めて最近の臨床の中で奥が深いなぁと感じています。


さて、今回お薦めするのは、実際にCRPSを発症した患者とそのリハビリに関わったセラピストが共同でリハビリテーションの経過などをまとめた書籍です。


内容は、ざっくり分けると大きく3つのカテゴリーに分かれています。

①患者自身の回想

発症から治療、リハビリの卒業に至るまでの患者自身の心情・セラピストとのやりとりなどを、当時の日記などをもとに綴られています。


患者の心情がものすごくリアルで、読んでいるこっちが泣きそうになります。医療従事者(リハビリ以外も含め)の関わり方に関しても色々と考えさせられます。


②患者とセラピストの対話

リハビリ卒業後、患者とセラピストが当時を振り返りながら、様々な場面でお互いがどのような感情を持っていたのか。セラピストがどのような意図で関わって、それに対して患者はどのように受け止めていたのか。


当時を振り返りながら、対話形式でまとめています。


この企画ができるくらい、お互いの関係性が築けていたこと自体もCRPSの治療成績にも繋がったんでしょうね。


③「痛み」に関する学術的な知見、実際のアプローチ

ありとあらゆる分野の痛みに関する学術的な知見をまとめています。臨床を行ってても、「痛み」って本当に複雑だなーと感じることが多いです。非常に勉強になりました。


あとは、患者との会話から得られる情報とその解釈や、実際のアプローチ。このセラピストの方が認知神経リハに取り組まれているので、どのような課題を行ったか具体的に書かれています。


治療のアイディアとしてもおもしろく、今後参考にできることもあるかと思っています。

研究的思考法

タイトルだけ読むと、「the 研究方法論」みたいな内容を想像するかもしれませんね。


副題は、「想いを伝える技術」なのですが、プレゼン・スピーチ・研究論文など、自分の主張を相手に伝えるためにはどのようなスキルが必要なのか、このスキルに関するものをまとめたのが本書です。


論文などの構成も本書では触れていますが、文章構成そのものの説明もされていたり、基本を知ることで様々な場面での応用が利くと思います。


また、伝える技術が身につくと、今度は相手の主張を理解する技術も身に付きます。論文を読む際に、効率よく要点を理解できるので、短時間でより深く相手の意見の理解に繋がりそうです。


話の要点が解りやすい人、人を惹きつける話ができる人。逆に長々と話すが要点が解らず、結局何が言いたいのか分からない人。


身の回りを振り返ったときにも、色々なタイプの人が思い浮かぶと思います。自分自身は他者にどのように評価されているでしょうか?


プレゼン・研究発表などの機会が特に多い方、他者に意見を伝える際に苦慮することが多い方などにおすすめです。