リハスタ

   理学療法士による知っとくとためになる情報発信

ここ最近で読んだ本の紹介。マネジメントから臨床まで。

   f:id:physicalkun:20181206154544j:plain

最近、少し仕事が落ちついてきているので、ブログの更新を頑張っています。


さて、読書の秋ということで、いつか読もう読もうとしていた本を一気に読み倒している最中です。


やっぱり、「本を読む」って自分を成長させられるすごく大事な作業だと思うんですよね。


「本を読む」って、テレビを見ながら・スマホつつきながらのような、〇〇しながらではできない、しっかり集中する必要あって、その時間を確保することはなかなか難しんですが、それがすごく自分にとって豊かな時間だと思うんです。


本を読む習慣があまりない人もたくさんいるとは思うんですが、案外読んでみると一気にはまる可能性もあると思います。


その代わり、時間・集中力が必要となりますが、これからも気になった本はしっかり吸収していきたいですねー。


ということで、ここ最近読んで興味深かった本をいくつか紹介したいと思います。マネジメントに関する本が3冊、臨床的な本が1冊です。


こうしてみると、良くも悪くも以前に比べると、日々の臨床に対する難しさより、マネジメントに対する難しさが、自分の中で勝ってきているんだなーと思いますね。

実践!フィードバック

部下との関わり方に悩んでいる方におすすめの1冊です。


コミュニケーション技術は「コーチング」が有名ではありますが、コーチングは相手に考え、自分自身で目標達成への道筋を決めるための支援を行う関わり方。


コーチングの浸透により、直接的な指摘・指導(ティーチング)を行うことが良くないという風潮となっていますね。ケースバイケースですが、コーチングだけでは不十分で、ティーチングが必要なケースももちろんありますよね。


フィードバックは、①情報通知と②立て直しの2つの働きかけによって部下の成長を促します。


まず「情報通知」。相手の現状や結果に対して、ポジティブ・ネガティブなことも含めて客観的に伝える。


そして「立て直し」。情報を通知しただけでは、なかなか人は変わることはできません。「立て直し」では、部下が自己のパフォーマンスを認識し、自らの業務や行動を振り返り、今後の行動計画を立てる支援を行う。


「情報通知」はティーチング、「立て直し」はコーチングに近いものがあり、フィードバックはティーチング+コーチングをあわせ持った関わり方といえますね。


本では、現在社会においてのフィードバックの必要性、基本的なフィードバックの進め方、部下のタイプ別による具体的なフィードバック例などが紹介されています。特にタイプ別のフィードバック例は、読んでいると、このタイプはうちの〇〇さんだなぁとか、かなり実際の場を想定しやすい内容でした。

「事業を創る人」の大研究

新規事業を立ち上げる・任せる際に知っておくことについてまとめられた本です。


「新規事業」と言ってしまうと、大それたものになってしまいますが、事業とまではいかないにしても新しい取り組み・ルールを提案することは多々あると思います。


自分がどのように立ち回るべきなのか、また部下にどのように関わることが望ましいのか、色々なデータを基に分かりやすくまとめられています。


新しいことを始めることって、色々な壁が立ちはだかりますが、その壁にどのようにアプローチしていくか。


私も、管理職についていくつか新しいことを導入しましたが、「成功したっ!!」とはっきり手ごたえを感じたことはまだありません。


ただ、そろそろ自分主体の仕事だけでなく、部下を巻き込んで物事を進める必要性も感じているので、どのように部下に仕事を任せていくか、その参考にしたいと思います。




嫌われる勇気

ドラマ化もされ、かなりブームになった本で、今更感はありますが読みました。


アドラー心理学の内容に関して、会話形式で話が進んでいくスタイルです。


読みやすいので、どんどん読み進めてしまいます。時間をおいて、もう一度読み直して、自分のなかに落とし込みたい内容です。


本当にアドラー心理学を体得できるようになるには、今まで生きてきた年齢の半分の月日を必要とするとも書かれてました。それほど難しいことではあるのですが、色々と考えさせられる一冊でした。

臨床は止まらない

非常に読み応えのある一冊でした。


臨床でよく見られる現象に対して、著者の方がどのように解釈しアプローチされたかが、非常に丁寧に細かくまとめられています。


脳科学的にも、しっかりと理論立てて考察されているので、非常に示唆に富んだ内容でした。ここまでストイックに臨床に向き合っているセラピストは残念ながら少ないのではないでしょうか。


私の印象では、経験年数の少ない若手セラピストより、5年目以上のセラピストに改めて読んでもらいたい内容です。


本の中には、さまざまな具体的な症例が提示されていますが、多くが日常的に経験する症例です。5年も経験があれば、ほぼすべての症例提示のケースに似た患者を担当されているのではないでしょうか。過去に担当していた症例を思い出しながら、読んでもらえれば今後の新たな治療の選択肢が増えると思います。


お値段も非常に良心的だと思います。そこらへんのいわゆるベーシックな参考書より、一人の臨床家がどのように考え、治療に向き合ったかの濃密な一冊の方がよほど勉強になると思います。


本日も最後までお付き合いありがとうございました。